NPO教育支援・門真っ子便り 2007・12・2
「読書」の続き
小脳のこの機能は、生まれてからずっと発達し続けていて、8歳をもって一応の完成をみます。3歳から7歳は、どんどん発達する頃です。従って、この時期、読書に音読を導入すると、非常に効果的です。物語の読み聞かせも非常に効果的です。絵もなく文字もない、優しい暗さの中で、母親や祖母が添い寝して語り聞かせてくれるおとぎ話。そんな体験もぜひ、3歳から7歳までにたくさんしてあげてください。
8歳から12歳までは、ファンタジーや科学本、海外文学、歴史文学など、日常とは違う世界観を味わうと効果的です。8歳になると、言語脳が完成して、長い文脈を把握出来るようになる。こうなったら、是非、シリーズものを読んでほしい。8歳から12歳までにいいシリーズものに出会えるかどうかで、その後の本好き、本嫌いの傾向がかなり決まってしまう。日常の冒険を読みこなしたら、次は、想像を超える世界に出会いましょう。ファンタジーの世界、世界文学、科学本、歴史ものなど、12歳までにいろいろ体験させてください
一学期に参観・懇談を行いました。各学年ともたくさんの保護者の方が見えられました。ありがとうございます。お礼申し上げます。
四年生の懇談であるお母さんから質問が出ました。自分の子どもは学校の宿題もNPOの宿題もすぐやってしまいます。その後勉強する何かいいものはないか。私たちは、読書が大事でしょう。と答えましたら、図書館でたくさんの本を借りて読んでいる。門真の図書館にも行ってもうたくさん借りている。という返事でした。これはうれしいことですね。是非今の時期にもっとたくさんの本に出会ってください。いろんな分野の本がありますね。
以上で9歳から11歳まで、子育ての“黄金ル−ル”ともいうべき4つの基本を申し上げました
12歳で、人の脳は、子ども脳から、おとな脳へ変わります。そして、今までとは違う方式で、ものごとを認識し、判断し始めます。12歳までの子ども時代に溜め込んだ記憶は、まだ子ども脳のデ−タ型のままです。これらをおとな脳が使えるデ−タ型に変換します。13歳から15歳までの脳はこれを仕事にしています。このデ−タ変換は、知識工場の仕事なので、この時期眠い。寝ても寝ても、寝たりない。大きな中学生が昼も夜も寝ているのはしかたないのです。さらに、13歳の脳は、知識の獲得期にはいります。「考える脳」の優先期間が始まったのです。この時期は、スポンジが水を吸い込むように「勉強」が身につくようになります。そのはずです。中学生になったら、もうバリバリ好きなだけ勉強してください。 (記 前原)