特定非営利活動法人 教育支援・門真っ子の歩み


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2004(平成16)年度――発足までの道のり

門真市教職員組合は、教育実践をおこなう中で地域の教育力が危機的な状況にあると考 え、大阪市立大学の鍋島祥郎氏とともに「生活・学力実態調査」(2002年11月)を行 った。

「門真市域内の家庭の状況が経済的・文化的に厳しい状況におかれていることが推測さ れ」、「大阪全体の状況から見ると門真の子どもたちのほうが10点ほど分布の山が低いと ころにあるというのが実態」・・・ 門真市生活学力実態調査報告書より

この実態調査の結果から、地域と一緒になって「子どもの学力を伸ばす」取組が提起さ れ、地域の大人に対して「4つの提言」の呼びかけがあった。以下はそのうちの「3」である。

緊急提言― 学力支援のためのNPO の立ち上げを!
 子どもたちが学習に対して前向きな姿勢を持つためには、何よりも「学ぶ意義」につい て見通しが持てなければなりません。学校や家庭とは違う立場の大人が、学習を積み重ね ることの大切さや喜びなど子どもたちに語り、励ます機会があれば、子どもたちはきっと 刺激を受けるでしょう。 子どものニーズに応じた人材の派遣を計画的かつ継続的に行うことと、地域の声を吸い 上げる窓口としての機能などを盛り込む必要があることから、学力支援を目的としたNPO の立ち上げを提案し、活動の場所が提供されることを要望します。
(門真市教職員組合 教育改革プロジェクト 2004.7より)

2004年7月9日 教職員OB に対する協力の呼びかけに応じて、OB 有志によるNPO 準備会が組織された。さらには発展的にOB および現職教員らによる事務局会議をもち都 合10回に及ぶ論議を行ってきた。 教育支援組織の具体案や立ち上げに伴う諸問題が話し合われたが、近隣はおろか全国的 にも例がない取り組みであったので成案を得るまでには難航した。 骨子となるのは以下の事柄である。

  • 名称:「教育支援・門真っ子」
  • 代表者:沖田謹三郎
  • 主たる活動場所:門真市立青少年活動センター
  • 対象児童:沖小学校および五月田小学校で希望する児童3,4年生 各学年20名
  • 目的:「学ぶ楽しみ、学ぶことの大切さを育んでもらう」
  • 指導者:教職員退職者、門真市教職員組合員および市民有志
  • 募集:4月新学期開始後、対象小学校にて募集チラシを配布
  • 費用:原則無料(普通傷害保険に加入してもらう)
  • 登下校は家庭の責任で行ってもらう。できるだけ保護者の送迎が望ましい。

応募に際して保護者から寄せられた希望や要望を尊重して学習会の内容を考慮することとした。
    ○勉強を見てほしい(16) ○国語で漢字(5) ○算数で計算力(6) ○算数で文章題(13)

「子どもが自ら学ぶこと」を支援する。単に学力補充にとどまらず学校教育で体得できないこと、困難なことに我慢強く取り組む姿勢など学習態度を身につけることも目標にし た。
学校の授業に先行しないこと、担任の指導方法を否定しないことなど、あくまでも学校の授業を優先することを基本にすることを申し合わせた。





2005(平成17)年度――最初の学習会

2005年6月4日 開講 〜 2006年2月25日 閉講

  • 沖小学校、五月田小学校3年生・4年生 各20名 合計40名を対象
  • 学びの場所:門真市立青少年活動センター(門真市沖町)
  • 学びの日:毎週土曜日 午前10時〜12時
  • 内容:国語と算数を中心
  • 国語は「語彙、文法、読解」 算数は「計算、思考問題、文章題」を取り入れる。
  • 教材は手づくりを基本とする。
  • 費用:無料 傷害保険料、教材印刷実費を集める。
  • 募集方法:対象小学校での募集案内プリント配布
  • 運営資金:ボランティア会員の拠出(正会員・2,000 円 賛助会員・1,500 円) 教職員組合から賛助補助金 80 万円(2011 年度まで)

応募者が3年生32名、4年生23名あり、全員受け入れる。
保護者への教育相談活動も実施 (別紙「子育ての悩み いっしょに相談しましょう」)
保護者参観:2月25日実施
イベント:お楽しみ会を企画(7月・スイカ 11月・バーベキュー 12月・ケーキ)





2006(平成18)年度――NPO の設立へ 自立した組織をめざして

登録メンバー 退職教職員 18名 現職教職員 54名 一般ボランティア 3名
8月6日 「特定非営利活動法人 教育支援・門真っ子」設立総会 於:ウエルサンピア京都
12月14日 大阪府に設立認証申請書を提出

定款<抜粋> 目的(第3条)
この法人は。「自立」「尊重」「扶助」を理念とし、子どもの楽手支援、保護者への教育相
談、学校教育への補助等に関する事業を行うことにより、もって門真における子どもの教
育の推進に寄与することを目的とする。

来年度の構想
5年生の受け入れ(4年生で履修した児童の希望者)、自習を基本とする。

保護者の要望・希望 (抜粋)
○どうしても家だと落ち着いて勉強してくれないので、この機会にぜひ集中力をつけてほ
しいと思います。少人数なので、学習しやすいのでは・・と思い申し込みました。
○算数に少し苦手意識があるので、特に頑張らせたいです。
○漢字や国語、算数の文章問題が苦手なので、この機会に少しでも勉強させていただきた
いと思っています。
○今回の募集はゆとり教育に不安を覚える親にはとても嬉しいことです。希望は学校で簡
単に説明のみで終わるところを詳しく教えていただけると良いなあと思います。
○週休二日制になり、土曜日も学校で授業をしてほしいと思っていました。こういう募集
があることがうれしいです。
○土曜、日曜も仕事に出ていますので大変助かります。預かってもらえるだけでなく、学
校と同じ勉強を教えていただけるのがうれしいです。家で教えても先生方の教え方と違
うのでは、なかなか理解できないようです。




2007(平成19)年度

3月2日 NPO 準備会総会(於:松心会館)をもち定款、事業報告、役員等について承認、決定した。
3月28日 大阪府により認証をうけ法務局での登記、税務署への届け出が行われた。
市内全15小学校から希望者を募る。
応募数: 3年60名 4年40名 (募集各30名 抽選にて受講生を選ぶ)
5年19名 6年希望者を全員受け入れる。


メディアの報道とその反響

   毎日新聞 (全国版夕刊)

教育格差を埋める無料塾″
教員OB 立ち上がる
大阪府門真市の退職・現役教員が、市内小学生の学習を支援するNPO 法人「教育支援・
門真っ子」(沖田謹三郎代表)を設立した。同市教職員組居合が02年に行った小学5年生
対象の生活学力実態調査で、家庭の経済事情で児童が不利におかれる「教育格差」が明ら
かになり、その解消を目指す。文部科学省が4月下旬に実施予定の全国学力テストの意義
が論議される中、試験結果を学力保障につなげようとする取り組みとして注目を集めそう
だ。
―以下略― 2007年4月7日

   
   朝日新聞 (全国版朝刊)

先生OB ら「手弁当」塾
小中学校を退職した先生と現職の先生が土曜日に手弁当で勉強を教える「塾」が、大阪府門真市にある。地元の教職員組合が「生活格差を学力格差につなげてはならない」とNPO「教育支援・門真っ子」を設立して3年前に始めた。 ―以下略― 2008年2月4日

これらの報道の結果、各地より視察や見学が相次ぎ反響の大きさに驚いた。この裏には、全国的な学力調査を控えて、「学力の格差」が問題視されたことがあると思われる。





2008(平成20)年度

3年生1クラス 4年生2クラス 5年生1クラス 6年生自習クラス(沖小)
募集数 応募人数 ( )
3 年 30 名 4 年 61 名 5 年 23 名 6 年 14 名
学習会:5月24日〜3月7日 35回実施





2009(平成21)年度

募集数 応募人数 ( )
3年30名(60名) 抽選で30名に決定
4年60名(56名 継続者含め全員採用)
5年継続者のみ
学習会:5月23日〜3月6日 35回実施


NHK の取材と放送
   [取材] 5月9日(保護者説明会)より、10か月間毎週開講時に取材を受ける。
   [放送] かんさい熱視線 「ゆっくり学んで しっかり歩め」
   2009年10月2日 NHK 総合テレビにて放送

大阪・門真の教員OB たちが4年前から続けている無料の学習会「門真っ子」
経済的な厳しさが子供の学力にも影響しているという調査結果をきっかけに始まった。
ひとクラス30人の生徒に5,6人の先生がわかるまでとことん指導。
わずかでも達成感を味わってその日の学習を終えることで学ぶ喜びや意欲につながるという方針を一貫してとってきた。
教育の格差が広がる中、社会は子供たちのために何ができるかを探る。
(NHK―番組詳細内容より)

   [放送] にっぽん紀行「未来をつかめ!門真っ子」 2010年2月12日 NHK 総合
   [放送] ハイビジョンふるさと発「先生!わり算できたで〜大阪「門真っ子」の10カ月」
   2010年3月6日 衛星第1放送





2010(平成22)年度

募集の対象を3年生、4年生に限定する。(学力の分岐点になる学年に人材を集中して手厚く指導するため)
募集数 応募人数 ( )  3年 60名(68名) 4年 60名(62名・継続者を含む)
応募者はオーバーしたが、抽選会当日の不参加もあり抽選会参加者全員を受け入れることにした。
学習会:5月22日〜3月5日 (35回)
市北部の校区から参加させたいが通学が心配という要望に応じて、来年度から京阪線以北の校区から希望者を受け入れて教室を増設する。活動場所は未定

読売新聞 (関西版)

低所得家庭の子へ学ぶ喜び
経済格差の拡大が指摘されるなか、低所得世帯の子どもを支援する取り組みが広がっ
ている。―中略―
大阪府門真市の市立青少年活動センターで毎週土曜日に開かれている無料学習会。子
どもたちが算数のプリントに向かっていた。1人が手を挙げると、年配の男性がスッと
近付く。 ―中略―
一つひとつ確認しながら、問題の解き方を丁寧に教えていた。4年生の女児は「先生
がいっぱいいて、わからないところをすぐに解決してくれるから楽しい」と喜ぶ・
家庭の経済状況が厳しくて勉強どころではなく、塾に通えない子どももいる。学習会
は、こうした環境が学力の差につながらないようにと、教師OB でつくる「NPO 教育支
援・門真っ子」が5年前から開いている。 ―中略―
代表の沖田謹三郎さんは「学ぶ喜びを知れば、子どもたちの表情が生き生きと変わっ
てくる。経済的な事情で子どもの将来が狭まらないよう、地域で支えていきたい」と話
す。
―以下略― 2010年12月23日




2011(平成23)年度

京阪線以北の門真小、北小、浜町中央小、古川橋小児童を対象に「門真っ子2」を、第六中学校に開設する。

募集数 応募人数 ( )
3年 青少年活動センター 2クラス 60名(46名)
    六中           1クラス 20名 (17名)
4年 青少年活動センター  2クラス 58名 (昨年の3年生のうち希望者)

学習会:5月21日〜3月10日 (35回)

NPO 教育支援・門真っ子総会 5月28日
    理事長 長野義彦 副理事長 岡田 榮 が選ばれ交代する。

7月1日  財団法人教職員生涯福祉財団から平成23年度教職員等による「地域社会活動等支援奨励事業」による奨励金(50万円)を受ける。

9月19日  第10 回全国自治体シンポジウム2011 in 泉南 第7 分科会で特別報告「門真っ子をたちあげて」を発表





2012(平成24)年度

市立第6中学校の廃校に伴い統廃合された「市立はすはな中学校」の地域支援室を借りて、門真みらい小学校、古川橋小学校、門真小学校、速見小学校児童を対象として3年生15名を募集する。
募集数と応募人数()
3年 青少年活動センター 47名(49名) はすはな中学校 13名(13名)
4年 青少年活動センター 60名

学習会:5月 日?3月 日 (35回実施)

近畿労働金庫の「2011年度近畿ろうきんNPO アワード」に応募 奨励金(20万円)を受ける。

NPO 教育支援・門真っ子″総会 5月28日





2013(平成25)年度

沖町の青少年活動センターが廃止、北島に新設された「門真市立門真市民プラザ」の「パートナーシップ事業」の一つに採用され、生涯学習センターに学習場所を移す。(5部屋)
北部教室は「はすはな中学校」を借用。

募集数と応募人数( )
3年
  門真市民プラザ 60名(応募 105名) はすはな中学校 15名(応募 30名)
  市民プラザ教室で80名、はすはな中学校教室で15名を応募書の到着順に受け入れた。
  ※速見小校区は選択希望とする。
4年
  3年次からの継続者 48名および新規希望者 14名を全員受け入れる。

5月11日 市民プラザ視聴覚室で受講生の保護者会 (学年別に2部行う)

学習会:5月25日〜3月8日 (35回実施)

・8月5日 教職員共済大阪府事業所から賛助金(3万円)を受ける。
・9月13日 公益法人大同生命厚生事業団の「シニアボランティア活動助成」に応募して助成金を受ける。(10万円)
・12月14日 大阪NPO センター等主催 CB/CSO アワード2013に応募し、奨励賞(10万円)を受ける。
NPO 教育支援・門真っ子″総会 5月28日
・非営利活動法人 教育支援・門真っ子の定款を一部変更
・主たる事務所を門真市本町1 番1-302 号に、
・理事7 名[今井恵美子、岡田榮、妹尾律子、長野義彦、藤岡正邦、前原耿之、矢崎万里子]を選出、互選により理事長に長野義彦 副理事長に岡田 榮、藤岡正邦を選出する。
(その他略)
大阪法務局および門真市長に変更届け出、認証を受ける。(6 月5 日)




2014(平成26)年度

児童数と応募人数( )
3年
  門真市民プラザ 65名(応募69 名) はすはな中学校 15名(応募31 名)
  定員を超えた日に受理した希望者の中で抽選、それ以降の受付はお断りをした。
  受講決定者およびそれぞれの内容ですべての応募者にはがきで通知した。
  ※速見小は自由校区とする。
4年
  3年次からの継続者 名および新規希望者 名を全員受け入れる。

NPO 総会 4月5日(決算、予算、活動報告、事業計画等の承認)




2015(平成27)年度

NPO総会 4月4日開催。

事業報告書、活動計算書、事業計画、活動予算等の承認及び役員の任期満了につき改選。
理事7名〔今井恵美子、江口規一、岡田榮、妹尾律子、藤岡正邦、前原耿之、矢崎万里子〕を選出し、互選により理事長に藤岡正邦、副理事長に岡田榮、妹尾律子を選任した。
また監事には新たに鈴木宏昌が就任。 大阪法務局及び門真市役所に変更届を提出し認証を受ける。 正会員数:38名

門真っ子Uの活動場所を文化会館に変更

これまで門真はすはな中学校の地域支援室を借りていたが、門真市立文化会館と交渉し、 音楽室を有償で借りられるようになった。この結果、定員が15名から24名に増員できた。


保護者説明会

4月14日から募集開始。市民プラザの方は16日で、文化会館は20日で定員を超えた。定員を超えた日に受理した希望者 で抽選をしたが、最終的に応募総数は133名になった。これは門真市内の3年生の13.7%にあたる。抽選の結果、市民プラザの3年生は60名(2クラス)、文化会館は24名(1クラス)となった。尚、抽選に漏れた人で希望者には補欠とし、欠員があった場合に途中から入れるようにした。
4年生は16名が退会し、代わりに門真っ子Uから9名と新たに1名が加わり54名(2クラス)でスタートした。

門真っ子学習会

5月16日の開講式から翌年3月5日の閉講式まで35回開催。(1学期:10回、2学期:16回、3学期:9回)この間、6月27日と2月13日には保護者参観と懇談会を開催。 また10月24日には大規模改修で一時砂子小学校に変更していた野外活動を五月田小学校に戻して実施。

夏期一日研修会

7月25日に市民プラザで行う。午前中は沖小学校と第四中学校の先生に来てもらい、それぞれ学力向上の 取り組みを聞いて研修した。また、文化会館で活動することになった門真っ子Uの現状と課題を報告してもらった。そして午後は、各 グループに分かれて2学期の学習計画や学年毎の課題について討議した。

学校教育サポート事業

毎年学校現場から要請のある3年生社会科の門真市内巡りは4人の会員が担当し、12校、合わせて17回に わたってガイドして回り、現場からは大変喜ばれた。

財政面では

11月10日、例年通り教職員共済大阪事業所より賛助金(3万円) を受ける。支出としては会員の増加によりユニホームの 補充を行う。(約8万円)また文化会館の借室料として27,350円支出。




2016(平成28)年度

NPO総会4月9日開催。

事業報告書、活動計算書、事業計画、活動予算等を原案通り可決。役員は全員が留任。正会員:38名

指定管理者の変更

3年間パートナーシップ事業として世話になってきた奥アンツーカー鰍ノ替わってアクティオ鰍ェ新たな指定管理会社となった。またこれまで市の直轄管理であった市立文化会館もアクティオが委託管理となった。それに伴ってこちらもパートナーシップ事業となり、借室料が全額免除となった。

保護者説明会

4月12日から募集開始。昨年までは先着順で受け入れていたが、募集要項の配布が遅れるケースもあって、今年からは募集期間中に到着した全員で抽選することに変更した。プラザの方は60名の定員に対して93名、文化会館は24名の定員に対して35名、合わせて128名の応募があった。当日、抽選で定員通りの受講者を決定した。
4年生は12名が退会し、代わりに門真っ子Uから9名、補欠から4名が新たに加わり、合計61名(2クラス)でスタートした。

門真っ子学習会

5月14日の開講式から翌年3月4日(文化会館は11日)の閉講式まで35回開催。(1学期:10回、2学期:16回、3学期:9回)この間に6月25日と2月18日の2回、保護者参観と懇談会を開き、多くの参加者があった。
また子どもたちが楽しみにしている野外活動は10月29日に五月田小学校の校庭を借りて実施した。

夏期一日研修会

7月23日に市民プラザで行う。午前中は、「門真っ子を本当に必要としている児童を受け入れるためにはどうすれば良いか」ということで話し合った。
抽選で選ぶことで本来受け入れるべき児童が除外されているのではないかとの懸念から話し合ったが結論が出ず、引き続き検討することになった。
また、懸案となっている門真っ子Uに4年生の教室開設の問題についても討議した。午後は例年通り、各グループに分かれて2学期の学習計画や学年毎の課題について話し合った。

門真っ子Uに4年生教室の開設を

今年から管理指定会社となったアクティオと何度か話し合う中で、もう1部屋確保できそうだという感触を得て検討を重ねる。
スタッフのやりくりは大変ではあるが、長年の悲願でもあり来年度から踏み切ることになった。アクティオが受け入れてくれたのは私たち、とりわけ門真っ子Uのスタッフの真摯な活動ぶりが評価されたからに違いない。

財政問題

校長・教頭以外にも賛助会員になってもらうため退職教職員にも呼びかけて協力してもらった。
7月15日に教職員共済大阪事業所から3万円、9月5日に日本教育公務員弘済会から30万円の賛助金を受けた。

教材交流会

12月17日に実施。これまでずっと学習計画や内容についてはそれぞれのグループ毎に独自に決めてきた。勿論優れた教材は互いに使用してきたが、よりよい教育内容にしていくために算数と国語に分かれて教材交流会を持つことにした。それぞれの独自性は尊重しつつ、今後も交流を深めていくことになった。

障がい児問題の学習会

2月4日、門真市立子ども発達支援センター持田氏から、門真市における障がい児の現状について学んだ。門真っ子の中には支援学級在籍の子もおり、大変参考になる話が聞けた。

アンケート調査

児童が門真っ子の学習会をどのように感じているのかを把握することは必要である。ここ数年やっていなかったので久々に調査を行った。7〜8割は肯定的にとらえていて以前と大きくは変わっていないように感じた。

学校教育サポート事業

今年から諸報償費が予算化された。門真っ子の事業の一環ということで交通費を差し引いた残りを門真っ子に寄付してもらうことになった。今年度は14小学校から依頼があり合計24回にわたってガイドして回った。





2017(平成29)年度

NPO総会 4月8日開催。

事業報告書、活動計算書、事業計画、活動予算等、定款の一部変更を提案通りに可決した後、理事9名(安達廣、今井恵美子、江口規一、岡田榮、阪上周一郎、妹尾律子、藤岡正邦、前原耿之、矢崎万里子)を選出し、互選により理事長、副理事長共に留任することになった。
大阪法務局と門真市役所に変更届を提出し認証を受ける。正会員数:40名

門真っ子Uに4年生教室開設

2011年、第6中学校に門真っ子Uの3年生教室を開設以来懸案であった4年生の教室を設けることができた。これで北部の学校の児童も2年間通いやすくなった。

保護者説明会

4月14日から募集開始。これまでも他の習い事と活動時間が重なるために欠席する子が目立っていたので、今年からそのような場合は遠慮くださいと募集要項に明記した。その結果、プラザの方は60名定員に65名(後で3名辞退)、文化会館は24名定員に24名の応募があった。
プラザの方は62名と定員オーバーになったが抽選なしで全員を受け入れることにした。
5月13日、市民プラザと文化会館、それぞれで開催。抽選なしで入れるということで保護者も一安心。4年生は例年より継続者が多くプラザが52名、文化会館の方も19名が継続。欠員になった8名と5名も補欠(待機児童)から受け入れ、定員通りの人数でスタートした。
またこの保護者説明会で賛助会員になってもらうことや保険料金の軽減のために行事参加者傷害保険に切り替えることなどを説明した。

門真っ子学習会

5月20日の開講式から翌年3月10日(文化会館は17日)の閉講式まで35回開催。(1学期:9回、2学期:17回、3学期9回)この間に6月24日と2月17日に保護者参観と懇談会を開催した。特に3年生の保護者が例年に比べても大変多く参加された。
子どもたちが楽しみにしている野外活動は10月28日に予定していたが、雨のため13年目にして初めて1週間延期となった。
今年から他の習い事と重なる児童の参加は遠慮してもらうようにした結果からか3年生の方は欠席者が大幅に減少した。また、抽選せずに全員受け入れたこともあってか、個別に支援しなければならない児童が例年よりも多かった。

夏期一日研修会

7月22日開催。午前は門真っ子Uが今年度から本格的に独立したような形で運営しているので市民プラザと文化会館での取り組みの現状と課題を中心に交流した。午後は前半に教科別の交流会を持った後、後半に各グループの話し合いを持った。

個人情報の学習会

9月30日開催。指定管理会社であるアクティオの主催で個人情報保護に関する研修会に参加した。個人情報保護に対する意識の低かった我々高齢者にとっては有意義な研修会であった。

リーフレットの作成

学校現場の先生や一般市民の方々に我々の活動を知ってもらいたいとの思いでリーフレットを作ることにし、2月に完成した。各小中学校を始め、市民プラザ、文化会館、教育委員会などの窓口に置いてもらうことになった。

アンケート調査

今年から4年生だけで実施することにした。結果をもとに、よりよい活動内容にしていくために活用していきたい。

財政問題

数年前からスタッフの交通費が全額支給できずに半額は自己負担となっていた。いくらNPO活動とはいえそれは何とかしたいと考えてきた。
寄付金や助成金を確保することも必要であるが単年度限りであり、安定財源が必要ということと、保護者にもNPO活動により一層積極的に関心を持ってもらいたいとの理由から、今年度より保護者には賛助会員となってもらい、1500円の負担をお願いした。また例年通り教職員共済大阪事業所から3万円の賛助金を受けた。

傷害保険の切り替え

これまで保険料が年額1240円の普通傷害保険をかけてきた。保護者の負担を少しでも軽くするために、年額700円の行事参加者傷害保険に切り替えた。保険料は安くなったが保障額は手厚くなっている。これまで一度も保険対象の事故はなかったが、切り替えた途端に1件、登校中の事故があり保険金を請求した。

学校教育サポート事業

3年生の市内巡りのガイドは今年度もほぼ全校から要請があり4人で分担して実施した。



2018(平成30)年度

NPO総会 4月8日開催。

事業報告書、活動計算書、事業計画、活動予算等を提案通りに可決した後、新たに神田真千子を加え、合計10名の理事(安達廣、今井恵美子、江口規一、岡田榮、  神田真千子、阪上周一郎、妹尾律子、藤岡正邦、前原耿之、矢崎万里子)を選出し、互選により理事長、副理事長共に留任することになった。
大阪法務局と門真市役所に変更届を提出し認証を受ける。      正会員数:40名

応募の状況

4月17日から募集開始。昨年同様、他の習い事と重なる場合は遠慮くださいと募集要項に明記した。結果はプラザの方は60名定員に50名(後で8名が辞退)、文化会館は24名定員に19名の応募であった。このようにこれまでにない欠員状態となった。希望者の減少傾向については十分原因と対応策を考えなければならない。

保護者説明会

5月12日、市民プラザと文化会館、それぞれで開催。抽選なしで入れるということで保護者の方は一安心。4年生は継続者はプラザが52名、文化会館の方は17名。欠員になった部分は補欠(待機児童)や新規加入者を受け入れたが、市民プラザで4名、文化会館は5名の欠員でスタートすることになった。

門真っ子学習会

5月19日の開講式から翌年3月9日(文化会館は16日)の閉講式まで35回開催(1学期:9回、2学期:17回、3学期9回)。この間に6月23日と2月16日に保護者参観と懇談会を開催した。例年に比べて少人数ということで3年生の方はこれまで以上にきめ細かく支援することができた。一方4年生の方は個別に支援しなければならない児童が多かった。しかし、二年間の積み重ねで多くの児童が自信をつけて卒業していった。

夏期一日研修会

7月21日開催。午前の全体会では門真市教育委員会から講師を招き、「教育行政の側から見た門真の教育の実情と課題、そして行政施策」というテーマでたくさんの資料を提示してもらいながら報告してもらった。午後は前半に市民プラザ側と文化会館側の交流会を持った後、後半は各グループで2学期以降の授業計画や、今年度から保護者に書いてもらった児童のプロフィールをもとに個々の児童の課題などについて話し合った。

野外活動

10月20日、恒例の野外活動を五月田小学校の運動場を借りて実施した。朝から小雨が降って開催が危ぶまれたが、幸い雨も上がり定刻通りに実施できた。105名の児童と40名あまりのスタッフが参加。楽しくバーベキューを楽しむことができた。

オープンスクール(見学会)の開催

今年度、応募者が少なかったことへの対策の一つとして、来年度対象となる2年生の保護者と児童向けに2月9日と23日の両日、門真っ子の活動日に自由に見学してもらえる機会を設けた。しかしPR不足だったのか参加者は合わせて10名にも満たず、やや期待はずれに終わった。同時に新4年生からの追加募集も実施し、10名が4年生から新たに加入することになった。

学校教育サポート事業

3年生の市内巡りのガイドは今年度もほぼ全校から要請があり実施した。また講師をされた会員からは昨年同様講師の謝金を寄付していただいた。



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