設 立 趣 旨 書
特定非営利活動法人 教育支援・門真っ子
設立代表者 沖田謹三郎
2004年、門真市の教職員団体が、門真の子どもたちの学力及び生活実態に関する調査結果と提言を各方面に提示されました。その調査結果からは、門真の子どもたちが厳しい家庭環境、教育環境の中で生活しているということが覗えました。
この子どもたちは、家庭、学校だけでなく、地域社会の中においても、おとなから何かの支援を必要としているのではないか。またその保護者たちも子育てや学習に関する助言を求めているのではないか。私たちはこのように考え、子どもたちへの学習支援と保護者への教育相談を主とする事業を始めることとしました。
子どもたちへの学習支援の主眼は「分かる」ことだけでなく「自分からすすんで学んでいこうとする意欲や姿勢を育てる」ことです。 その基礎となるのは「国語」と「算数」です。これらの学習を通して子どもたちが自分のために、自律的に学習する(自己学習力をつける)ことを目標としています。 学習支援事業においては、毎週土曜日、小学校3年生、4年生、5年生の3クラスの学習会「門真っ子」を開講します。そこでの基本的な学習の構成、形態は次のようになります。
国語では ことば = 音読・読解 = 表現
算数では ことば = *シェーマ図 = 数 = 計算
* シェーマ図:念頭操作の段階で思い描くイメージのこと
3年生、4年生の学習教材は私たちが研究し、また保護者、子どもたちの要望などを考慮して作成します。5年生は子どもたちがそれぞれ自分のテ−マをもって学習します。
教育相談事業では、私たちは長年の教職経験をいかして相談に応じます。また私たちが応えられない相談には専門の相談機関を紹介します。
学校サポ−ト事業においては、ゲストテイ−チャ−、授業補助、教材研究への参画等、学校現場からの要望に応じて支援をおこなっていきます。
私たちの活動は「自立」「尊重」「扶助」を理念とし、子どもたちの学習・教育を支援するものです。この活動が社会的に認知され、社会的な信用を得、また財政的な基盤を確立するために、学校や学習塾とも異なる、特定非営利活動法人 教育支援「門真っ子」を設立することにしました。
私たちは、この活動が、子どもたちが自分の学習をすすめ、よく考え、創意工夫する、心豊かな、おとなに育つ一助となることを願って、力を合わせていきたいと考えております。
2006年12月